職人だより38　「オリジナル菓子詰合せ　寺院様より御年賀のご用命」

2019/12/07

暦上は「大雪」で北風も次第に強く雪も多く降る時期を迎えました。成田の参道を車で走っていると師走の慌ただしさを感じます。正月の準備が本格化していますね。当店では受注のホワイトボードが普段より黒く埋まっています。年1回ご注文のお客様からお電話をもらうと元気にされていて良かったな～と思いながら注文処理をしています。1年で1番忙しい時期を迎えていますが、スタッフ皆でコツコツと丁寧に発送準備を進めています。

ここ数年は毎年のように和菓子屋さんの廃業のお話をききます。常連の千葉の寺院様では正月祈祷の御供物はうちを使われて、檀家さんに渡される御年賀を近くの和菓子屋さんに依頼されていました。しかし、住職さんはその和菓子屋さんが年内で営業を終了されると知り、すぐに菓子詰合せのご相談が当店にありました。

初めにもなかとたまご煎餅の詰合せをご提案しました。和菓子屋さんのように餡入り品があった方が良いと判断したからです。ところが後にお話を聞いてみると、1月の松がとれてからも若干来客があるので日持ちするものが良い、また紙札を箱に乗せて渡したいため箱の長さは30センチほどあると助かるなど事情を良く知ることができました。何よりお寺からもらう御年賀なので縁起が良くて、いろいろな種類が入って食べる時に楽しめた方がよいとのご希望がありました。

そこで、たまご煎餅には干支開運せんべいの絵柄に加えて「開運承福」「無病息災」を、赤えんどう落雁45ミリには2種類の梅の花を施し、米粉製の紅白福らくがん、黒糖かりんとうも入れて日持ちのするオリジナルお年賀を仕上げました。

オリジナル菓子詰合せは内容に合わせて貼り箱を作りますので最低受注は100箱からになります。お話をお聞きしてお菓子の種類などを決めて、箱屋さんに見本箱を作ってもらいこちらから菓子見本をお届けしています。晋山記念、落慶記念、上棟記念、例祭、御年賀などに合わせたご提案をしています。

今回は近隣のお寺様からのご注文ですので年末のルート配達でお届けする予定です。ご用命いただきありがとうございました。