職人だより99「プリントくず湯（落雁）　井桁に橘・輪宝・十六菊・左三つ巴」

2021/02/06

職人だより99　「プリントくず湯　井桁に橘・輪宝・十六菊・左三つ巴紋」

節分立春が過ぎて暦上は春を迎えています。まだまだ寒い日が続いていますが梅の開花の便りなど聞こえてきますので春に向かっているな～と感じるこの頃です。今年は長女が高校受験ですが頑張っている姿に何だか嬉しい気持ちになります・・・。

さてこの2月の節分直後から中旬頃の春彼岸の準備までは1年で比較的時間がとれますのでいろいろと検討しています。今まで時間が多くとられていた部分の改善を始めとして、在庫数量や製造品目とロットなどいろいろありますが、品揃えでは常連さんのお好みに加えて新しいお問合せからの需要も少しづつ加味するように心がけています。

昨年秋頃から日蓮宗寺院様の井桁に橘紋のくず湯、神社様でもくず湯のお問い合わせを結構いただきました。井桁に橘の木型は使用許可はいただいておりますが、お客様からの預かり型で当店で準備したものではなく使い続けると型の劣化がより早まってしまいます。神社様用には榊の木型がありますが今年に入り十六菊など紋のご要望がありました。そこでくず湯も成型機で作れないのか、プリントで紋を表現できないか考え試作した所うまくいきましたので、ご利用しやすいプリントくず湯を販売させていただく運びとなりました。

まずは寺院様では輪宝と井桁に橘紋、神社様では十六菊と左三つ巴紋の商品構成としています。ご要望の状況に応じて他の紋やデザインの品揃えを増やすことも検討したいと思っています。通常のご使用は慶事の行事においてですのでピンク白抜きとピンク色で紋を表現しています。紋はピンク色ですがお湯に溶かした状態はほぼ白色のくず湯になります。とろっとした喉ごしと優しいお味をお楽しみください。