職人だより64　「疫病終息の撤下品・御供物　アマビエ落雁とたまご煎餅」

2020/06/06

6月になり夏日が急に増えてきました。湿度もあるので冷房を入れて除湿しながら、お菓子の生地への影響をできるだけ少なくしての作業に徹しています。特にみじん粉や寒梅粉の生地が夏場は扱いにくいためロットを少なくして早く成型できるよう工夫しています。

メインが通販なので日頃のご来社はほとんどないのですが今週は叙勲された方がご夫妻で来られて、お返しの品物を選んでいかれました。現物を見て確認されたかったようで、由緒ある菊紋が入ったお菓子や包装に満足いただき大変良かったです。今週も歓喜団の購入で県内からご来社された方がいらっしゃいました。遠方よりお越しいただきありがとうございました。

各地の神社仏閣様では新型コロナ終息祈願がずっと行われていますが、このような時世に少しでも和むようなものを配布して参拝者の心の支えになればと妖怪アマビエが多く利用されています。「流行病が流行ったら人々に私の写しをみせるように」と言い残したとされる妖怪アマビエですが、護符として配布されたり、塗り絵が社頭で無料配布されたりしています。

常連のお客様から多数のご要望がありましたのでオリジナルでアマビエを描いて落雁とたまご煎餅にプリントして製品化いたしました。1日も早い終息を願う祈願の撤下品や御供物として、夏越の祓の神饌としてご注文をいただき始めています。併せてヨゲンノトリのデザインも奉製いたしました。